Endorfin. 9thアルバム「モノローグ・オフ」感想
※ネタバレを多分に含みます。念の為
はじめに
最近Endorfin.がなんかキテる ストリーミングだけかと思ってたらDL販売あるっぽいので全部買おうとしている
— Shun (@Shun_1a4) 2021年2月15日
アルバム7枚買った 多分全部
— Shun (@Shun_1a4) 2021年2月15日
今年の2月ごろから急激にEndorfin.のサウンドにハマりはじめ、今ではもう完全に虜になっております。そんなところに新譜をお出しされて感情が限界になってしまったので、ひたすら思うままを書き連ねます。
※個人の解釈なのでできれば殴らないで……
アルバムのテーマ
名前もない黒猫と、私だけの秘密。
— Endorfin. (@endorfin31) 2021年4月23日
Endorfin. 9th Album "モノローグ・オフ"
真っ白な部屋で目を覚ました少女が、黒猫と旅する物語。
さまざまな場所を巡る中で、少女は自らのことを思い出していく─
『Arcaea』より「Alice's Suitcase」のロングを含む、全10曲を収録。#monologue_off #M3春 pic.twitter.com/63UsxW3sA6
最近思うようになったんですが、物語ベースの曲たちってなんか良くないですか?
トラックごとの感想
1. アンダーマリン
「起」のトラックです。
旅のはじまり。オープニング的な爽快感全開な曲調が最高すぎて大好きです。中高域があまりにも綺麗。
この世界も自分自身のこともまだわからない
だから見つけに行くんだ 僕らだけの海へ!
ここの歌い方とかサビへのつながりとか好きすぎます。ハイトーンが心地よい。
この時点ではまだ「僕」は何も知りませんね。
2. Round & Round
「承」のトラックその1です。
アップテンポで勢いのあるサウンドがとても素敵。
叶うのなら 時計の針を壊して
この時間を ときめきを 一瞬に閉じ込めていたい
言い回しが天才すぎでは?
「僕」は遊園地に来ているようです。
ざらつく視界 目を背けたのはいつかの残像
ちょっと不穏ですが旅はまだまだ続きます。
3. 惑星トリップ
「承」のトラックその2です。
レトロっぽさを感じるような音使いが印象に強く残ります。ピロピロピロ……みたいな宇宙感というかなんというか。
いつしかぼくら星になるのなら
となりの星は優しい星だといいな
Endorfin.全体のテーマとして終わりの美学というのがあるらしいです。素敵やんけ……
旅を続けて太陽系も銀河系も超えて行ってしまいました。
「僕」はどこまで行ってしまうのか
4. Alice's Suitcase
「転」のトラックです。
こういうかっ飛び疾走感な曲好きすぎて無限に聞けます。最強。アルバム内で一番好きな曲を聞かれたら(全曲大好きなのは前提として)コレを挙げます。
♥はっと気づいたFeeling ♠スピード加速してゆく
終わることのない夢の中で
♣黒ばっかりじゃつまらない ♦ダイヤルを回して
新しい世界へ連れて行って ねえ
芸細ポイント。こういうのめっちゃ好き
旅の行き着いた先は童話の世界。「私」はなにかに気づいたようです。一人称も変わりましたね。
本当の私を教えて ねえ
はてさて。
5. モノローグ・オフ
「結」のトラックです。
1番のピアノとボーカルのタイマンからどんどん盛り上げていくのが美しすぎる。これ以上ないエンディングだと思います。
私は本が好きだった
優しく 遠い遠い場所へ この手を引いてくれた
真っ白な病室の中 空想の世界を渡り
時折窓辺に顔を出す黒猫が大好きな少女だった
これまでに歌われた旅路はすべて空想の世界のお話でした。なんてこった。
「私」は記憶を振り返っていつしか眠りにつきます。
このまま少し 幸せな夢と眠りにつこう
眠りにつこう
この曲はここで歌唱がフェードアウトして終わります。終わっちゃいけないはずなのに。歌詞にはもう1行あるのに。
これは名前もない黒猫と 私だけの秘密
本来この声があるべき場所にはピアノだけが響きます。Tr1. アンダーマリンの最初のフレーズと同じ音程で。ああ……
全体を通して
こういう綺麗なストーリー大好きなんだあ……泣いちゃった……
綺麗なボーカルと綺麗なインストでこのストーリーを存分に描いてくれるの本当に感謝でいっぱいです。
おわりに
この限界感情を共有してこれを読んでいるあなたも限界になってくれ。
去年の中頃ぐらいから音楽は歌詞まできちんと噛んで飲み込むように心がけてきてるんですが、心底この習慣つけてよかったなと思いました。今後も意識していきたいところ。
藍月なくるさんとsky_deltaさんはいいぞ。